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効能ないのに「体内被曝に効く薬」 薬事法違反の疑い

2011年4月5日13時37分

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写真:「体内被曝に効く」とうたって無許可販売されていた液体薬=東京都荒川区西尾久3丁目拡大「体内被曝に効く」とうたって無許可販売されていた液体薬=東京都荒川区西尾久3丁目

 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故に便乗し、「体内被曝(ひばく)に効く」とうたって飲み薬を無許可で販売したとして、警視庁は5日、神戸市灘区宮山町1丁目の健康食品販売会社経営梅若文孝(50)、従業員の千葉なつみ(29)の両容疑者を薬事法違反(医薬品の無許可販売など)の疑いで逮捕し、発表した。

 生活環境課によると、梅若容疑者らは2月17日〜3月29日、茨城県守谷市の主婦(48)ら3人に、30ミリリットル入り液体飲み薬「プレミアムゼオライト」10本を計4万7500円で販売した疑いがある。

 梅若容疑者らは2008年からこの薬を米国から輸入し、インターネットで通信販売。震災後は「体内に侵入した放射性物質を鉱物が吸着し、約6時間で尿と便に混ぜて排泄(はいせつ)する」と宣伝し、約20日間で延べ1千人以上から計2400万円以上を売り上げていた。客は福島県など東北地方と東京都が多く、多い日で100人以上が購入したという。両容疑者は「被曝対策をうたえば売れると思った」と話しているという。

 同課によると、この薬に体内被曝への効能はないという。

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