相撲

文字サイズ変更

八百長問題:春日王らが引退届…師匠ら提出認める

 大相撲の八百長問題で引退勧告などの処分を受けた力士の一部が4日、日本相撲協会に引退届を提出した。協会は「提出期限の5日にまとめて発表する」として名前を公表しなかったが、幕内の春日王、猛虎浪、琴春日(いずれも幕内)の3人は、協会を訪れた師匠らが、届を提出したことを認めた。

 春日王の師匠の春日山親方(元前頭・春日富士)は「もともと協会に従う考えだった。本人も納得している」。琴春日の師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は「本人は納得していないでしょう。でも(琴春日の)女房や子どもの今後を考えて出させてもらった。つらいとしか言いようがない」と沈痛な面持ちで語った。猛虎浪も、部屋の関係者が協会に引退届を持参した。

 一方、引退勧告された十両・将司と、出場停止2年の処分を受けて引退を明言している幕下・恵那司の師匠の入間川親方(元関脇・栃司)も協会を訪れたが、報道陣の問いかけに無言を通した。また、2月に引退届を出し保留扱いとなっていた十両・千代白鵬(九重部屋)が、今日までに引退届を受理されたことがわかった。千代白鵬は出場停止2年の処分を受けた。

 放駒理事長(元大関・魁傑)は引退届を出した力士について「処分したことは本当に苦しく重い話だったが、よく聞き分けてくれた」と語った。【飯山太郎】

毎日新聞 2011年4月4日 19時25分(最終更新 4月4日 19時36分)

 

おすすめ情報

注目ブランド