2011年4月5日22時6分
福岡県太宰府市のだざいふ遊園地で3日午後1時20分ごろ、観覧車のゴンドラから同県大野城市の女児(3)が地面に転落した。県警が5日発表した。女児は頭にけがをしたが、命に別条はないという。係員が保護者の同伴を指示しなかったといい、県警は園側の安全管理に問題がなかったか、業務上過失致傷容疑で調べている。
筑紫野署と園によると、女児は母親(34)らと来園し、一緒にいた男児(5)と2人で乗った。ゴンドラが一番高い所から下り、高さ約10メートルにさしかかった際、外側に約20センチ開いた窓から女児の足が出ているのを母親が発見。女児は、そのまま下のゴンドラ2台にぶつかりながら落ちたという。
園では、4歳未満が観覧車に乗る際、保護者の同伴を求めているが、当時の係員(61)から母親らに指示はなかったという。辻章社長は「従業員への指導が行き届かなかった。深く反省している」と話している。
園は4日、近くの交番に事故を通報したが、「詳細を把握した上で署に連絡してほしい」と言われ、5日に同署に届け出たという。同署は「4日に受理すべきだった。今後はこういうことが起きないよう指導を徹底する」としている。
園は太宰府天満宮の敷地内で1957年に開園。天満宮や西日本鉄道などが出資する会社が運営し、年間約11万人が来園している。