5市町 行方不明者集計できず
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5市町 行方不明者集計できず

4月5日 20時25分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東日本大震災の行方不明者について、警察庁は、現時点で1万5000人余りと発表していますが、役場自体が大きな被害を受けるなどした宮城県の南三陸町など5つの市と町については、現時点でも行方不明者の人数をまったく集計できていないことが分かりました。今後、集計が進むと行方不明者の数はさらに増えるおそれがあります。

今回の大震災で警察庁が発表している行方不明者は、5日午後4時の時点で、6つの県で1万5000人余りに上っています。しかし、宮城県の仙台市、東松島市、南三陸町、山元町、それに岩手県の山田町の合わせて5つの市と町については、大地震から3週間以上たった今でも行方不明者の人数を全く集計できていないことが分かりました。これらの市と町では、現地の警察署は行方不明者の届け出を受けていますが、役場が届け出があった人の住所を確認できていないことから、行方不明者として集計できていないということです。このうち、南三陸町では津波で役場が全壊しましたが、住民基本台帳のデータが復元できたことから避難している人との照合を進めていますが、町の人口の半分以上が避難生活を送っているなどから集計に時間がかかっているということです。また、仙台市では、行方不明者について家族などからの届け出が重複していないか調査中だということです。警察庁は、各警察本部にできるだけ早く行方不明者の数を把握して報告するよう求めていて、今後、集計が進むと行方不明者の数はさらに増えるおそれがあります。