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2011年4月3日(日) | 鹿島灘の魚介類、基準下回る 県内3漁協、操業再開へ
| 6品目の分析、県に依頼
福島第1原発事故を受けて、鹿島灘、大洗町、はさきの3漁協でつくる鹿島灘漁業権共有組合連合会は2日、県に依頼していた魚介類6品目についての分析検査の結果、5品目から放射性セシウムが検出されたものの、数値は食品衛生法の暫定基準値を大幅に下回ったと発表した。この結果を受けて同連合会の小野勲会長は「ほっとした。“安全宣言”と受け止める」と話し、各港の受け入れ態勢が整い次第、本県沖での操業を再開する方針。
検査をしたのは、3漁協の漁船が1日に採取した▽カタクチイワシ、コウナゴ(大洗町沖)▽鹿島灘はまぐり、サヨリ(鹿嶋市沖)▽ヒラメ、マコガレイ(神栖市沖)の6品目。
3漁協によると、カタクチイワシなど5品目から検出した放射性セシウムは1キロ当たり3〜66ベクレルと基準値(1キロ当たり500ベクレル)を大幅に下回った。ヒラメからは検出しなかった。放射性ヨウ素の暫定基準値は魚についてはない。
この結果に鹿島灘漁協の組合長も務める小野会長は「操業できると分かり、ほっとした。組合員は海に出たくて待っている。(結果は)安全宣言だ」と話した。一方、風評被害が懸念されていることを挙げて、「暫定基準値を下回ったことはよかったが、消費者がどう受け止めるか。先はまだ見えない」と不安も口にした。
鹿島灘と大洗町の各漁協は週明けにも仲買人らと協議し、港の受け入れ態勢が整い次第、本県沖での漁を再開する方針。はさき漁協も、入港する千葉県の銚子漁港の状況を見て操業を始める意向。
県は、再開の意思があるほかの漁協についても、依頼があれば検査をしていくという。
県内では、一部のまき網漁船が銚子沖での操業を再開している。本県沖では、津波により漁港や市場などが甚大な被害を受けている上、福島第1原発の事故の影響で、操業再開を見合わせていた。
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