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「ぜんそく発作装い玄関開けさせた」田尻被告供述

 熊本県宇土市で医院長の妻の中津千鶴子さん(当時49歳)が殺害された事件で、熊本県警に強盗殺人容疑などで再逮捕された熊本市城南町、無職田尻賢一被告(39)(別の強盗殺人などの罪で起訴)が、「家の外観を見て金があると思った。ぜんそくの発作を装い、(千鶴子さんに)玄関を開けさせた」と供述していることが接見した弁護士への取材でわかった。

 犯行前日から現場付近を下見して犯行に及んでいたという。

 県警の発表によると、田尻被告は2004年3月13日午後、宇土市走潟(はしりがた)町の「走潟町医院」院長、中津卓郎さん方で、千鶴子さんの頭部を鈍器で殴るなどして殺害し、約10万円やバッグなどを奪って逃げた疑い。

 弁護士によると、田尻被告は医院に隣接する中津さん方のインターホン越しに、「ぜんそくの発作が出て苦しいので吸入器をください」と声を掛けた。千鶴子さんが玄関を開けると工具を手に押し入り、千鶴子さんの頭を複数回殴り、台所にあった包丁で刺した。さらに奥の部屋にあったバッグから金を奪ったという。

 中津さん夫婦と面識はなく、狙った経緯については「夫婦2人暮らしと思い、その日は(卓郎さんの)車がなかったからインターホンを押した」とし、「借金していることが家族に発覚しないよう、金が欲しかった。反省している」と話しているという。

2011年3月27日  読売新聞)
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