「風評」物資確保阻む 退避範囲外も引き返すトラック
東京電力福島第1原発で放射能漏れに伴い、県内に運び込まれる物資の物流が滞るケースもみられる。政府が避難や屋内退避を指示した同原発の周囲30キロ圏内でない地域でも、16日に三春町で被ばくを恐れたドライバーが直前でガソリンを積んだタンクローリーを引き返すなど、避難者だけでなく、一般県民の生活にも影響が出ている。
県によると、このほか、いわき市では、物流が茨城県日立市までしか届かない状況。会津地方でも、中通りの都市部に入らず、物資を下ろす車両もある。
物流の停滞は、特に燃料や食料、医薬品などの生活物資に多く見られる。
都市部では、ガソリンを求める車の長い列や、入荷の見通しが立たず、臨時休業するコンビニエンスストアも目立ち始め、欲しくても買えない状況が続いている。
(2011年3月17日 福島民友・地震関連ニュース)
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