統一地方選2011
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【社会】汚染水2800トン海に放出 経産相「今回で最後に」と謝罪2011年4月5日 12時23分
福島第1原発事故で東京電力は5日、2号機のタービン建屋などで見つかった高濃度の放射性物質を含む水の保管先の確保や、重要な設備の水没を防ぐ目的で、敷地内にある「集中環境施設」や5、6号機の建屋周辺の井戸にたまった汚染水を海に放出する作業を続けた。 総計約1万1500トンを放出する計画。作業は4日夜に始まり、5日午前9時までの推定で、集中環境施設から約2800トン、井戸から約30トンの計約2830トンを流した。 東電は海に流すのは「低レベル」の汚染水で、魚などを食べ続けても人体への影響は小さいとしているが、含まれる放射性物質の濃度は、最大で法令で定めた濃度基準の500倍。 枝野幸男官房長官は5日の記者会見で放出について「より大きな被害を防ぐための相対的措置として了とした」と説明。 海江田万里経済産業相も「想定外だった。今回で最後にしたい」と述べ「特に漁業の皆さんに大変な心配をおかけし、国民にも心配をかけた。やむを得ない措置だが、おわびしたい」などと謝罪。その上で、汚染水を敷地内に貯蔵するタンクを準備しているなどと説明した。 東電は5日、2号機の取水口付近にある作業用の穴(ピット)の亀裂から海に流出している高濃度の放射性物質を含む水について、ピットにつながる横穴やピットの下に石を敷き詰めた「砕石層」を通じて流れ出ている可能性もあるとして、石の隙間を特殊な薬剤で埋める準備を進めた。 亀裂からの流出は、ピットへのコンクリート注入や、水を吸収して膨張するポリマー、おがくず、新聞紙を入れる処置でも止まっていない。 4日には流出の経路を確認するため、色を付ける入浴剤を上流と想定されるタービン建屋付近の立て坑に投入したが、流れ出る水に変化はなかった。汚染水対策が難航し、肝心の冷却機能回復は進んでいない。 (共同)
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