保険医療機関の指定取り消し
保険医療機関の指定取り消し 03/31 19:13

福岡市中央区にある精神科のクリニックが、保険診療を行ったかのように装い、診療報酬300万円あまりを不正に請求していたとして、九州厚生局は、保険医療機関の指定を取り消すことを決めました。

あす付けで保険医療機関の指定を取り消されるのは、福岡市中央区大濠公園の「大塩メンタルクリニック」です。

九州厚生局によりますと大塩メンタルクリニックでは、2003年から2009年にかけて、実際には行っていない保険診療を行ったように装うなどして、診療報酬あわせておよそ320万円を不正に請求していました。

また、大塩メンタルクリニックが発行した向精神薬の処方せんが不正なものと知りつつ受け取り調剤報酬を請求していたとして、「大濠公園けんこう薬局」と「大濠調剤薬局」の保険薬局の指定も取り消します。

2つの薬局から大塩メンタルクリニックに渡った向精神薬は12万錠に上り、すべてが東京の会社代表に郵送されていたということです。

九州厚生局は、今後、詐欺容疑での刑事告発を検討することにしています。