2011年4月4日20時33分
福島県は5日から、福島第一原発の避難指示圏(半径20キロ)をのぞく県内すべての小中学校、幼稚園、保育所、特別支援学校の計1428校で放射線量の測定を始める。
県災害対策本部は、避難指示圏をのぞく県内の放射線量は、現時点では、学校生活を送るのに支障がないとみている。だが、県の問い合わせ窓口には保護者から「学校のグラウンドは安全なのか」「通学させても大丈夫か」といった問い合わせが増えている。このため調査をして保護者の不安を打ち消したいという。
5〜7日に対象校の屋外で放射線量を測り、調査の翌々日に測定結果を学校ごとに公表。万が一、数値が高い場合は再び調査をして校舎などの使用の可否を判断するという。
また、県は4日、安全に学校生活が送れる放射線の基準を示すよう文部科学省に文書を送った。