なら被害者支援ネットワーク会員の皆さんが、日頃被害者支援活動に携わるなかで感じられたこと、あるいは専門分野の立場から提言やアドバイス等、このホームページをご覧の皆さんに呼びかけるコーナーです。
 第一回目は、なら被害者支援ネットワーク代表の藤掛永良氏にお願いしました。

 提言者のご紹介
会長   藤掛 永良

 
(奈良県臨床心理士会理事)
 児童虐待防止について
 児童虐待とは何か
 保護者が、その看護する児童に対して、
 児童の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴行を加えること
 児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせること
 児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置、その他保護者としての看護を著しく怠ること
 児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと
 などです。
 児童虐待は何故起こるのか
 大別すると、虐待者を虐待に追い込む要因と、虐待者が虐待に追い込まれる要因の二つの要因から起きると考えられます。
虐待に追い込む要因とは、虐待者と孤立者が孤立無援の状況で、育児不安や不満、夫婦間の不和など、ストレスを激化させる不安定な生活環境要因であり、
虐待に追い込まれる要因とは、虐待者自身が幼児期に養育者からの適切な愛情・しつけ等の養育を体験できていなかったり、虐待を受けていたなどのトラウマ(心的外傷)による情緒不安定性といった個人的要因
です。
 児童虐待防止に今何が必要か   
 何より大事なことは、「早期発見・早期支援」です。
 児童虐待を発見したものは、児童相談所や福祉事務所に通知する義務を法律で負わせていることを忘れてはなりません。
 また、支援の面では、専門機関における虐待者、被虐待者の双方に対する心のケアが必要になりますが、市民相互の隣人愛の精神による日頃からの支え合いが何より大事であります。
 奈良県では、H12年6月3日、
  「奈良県児童虐待防止ネットワーク“きずな”」
 を民間で組織し、児童虐待防止への取組をはじめています。多くの県民のご参加を期待しているところです。

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