気象・地震

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東日本大震災:福島第1原発事故 G8で安全基準を協議--日仏首脳会談

 ◇年内取りまとめへ

 菅直人首相は31日、来日したフランスのサルコジ大統領と首相官邸で会談した。東電福島第1原発の事故を受け、5月にフランスで開かれる主要8カ国(G8)首脳会議などで原発の国際的な安全基準について協議することで一致した。大統領は年内に基準を定めることに意欲を示した。また、大統領は事故対応のため、放射線濃度が高い場所でも活動できるロボットや、原子炉廃炉に関する技術的助言など原発の制御を支援すると表明した。

 会談で首相は「日本国民は団結してこの苦難を乗り切る覚悟でいる」と決意を示し、大統領は「大きな試練を尊厳と勇気を持って乗り越えようとしている。尊敬の念を伝えたい」と激励した。

 フランスはG8と主要20カ国・地域(G20)議長国。大統領はG8首脳会議の冒頭で首相が事故について発言するよう要請。5月にG20の原子力安全担当者を招集して原発の安全基準を協議し、6月の国際原子力機関(IAEA)の高官級会議で協議につなげるスケジュールを示した。首相はいずれも同意した。

 会談後の共同記者会見で、首相は「再発防止のために、世界にこの経験を正確に伝えることが義務だ」と強調した。【田中成之】

毎日新聞 2011年4月1日 東京朝刊

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