NHK青森県のニュース 青森放送局
原発で死亡社員 地震後に電話
福島第一原子力発電所で遺体で見つかった東京電力の社員2人のうちの1人が、先月11日の地震発生直後に家族に電話をかけ、「電源が作動しているので、原発は大丈夫だ」と伝えていたことがわかりました。
東京電力の社員で福島第一原発の第一運転管理部に所属する寺島祥希さん(21)と小久保和彦さん(24)は、定期検査中だった4号機のタービン建屋で、震災後、遺体で見つかりました。
このうち寺島さんの両親が、4日午後、青森県むつ市の自宅で報道陣の代表取材に応じました。
それによりますと、寺島さんは、地震発生直後の先月11日の午後3時ごろ、4号機のタービン建屋に向かう前に、実家に電話をかけてきたということです。
心配する母親に対して、寺島さんは、「自分は無事です。地震が起きたあとに、電源が作動してあるから原発は大丈夫」と伝えたということです。
医師の診断によりますと、寺島さんら2人の死亡推定時刻は11日の午後4時ごろで、津波が原発を襲った直後とみられています。
寺島さんは、むつ市のむつ工業高校の出身で、学校によりますと、成績が学年トップクラスのまじめな生徒で、卒業後すぐに、東京電力に入社したということです。
寺島さんの両親は、「まだ若い息子を失い残念で、とてもさびしいです。最後まで、自分の仕事をまっとうし、よくがんばったなと思います」とコメントしています。
04月04日 20時16分
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