2011年2月15日 19時45分
自民党の竹本直一(なおかず)衆院議員(比例近畿)が15日、自民党本部で開かれた党のスポーツ立国調査会の会合で、大相撲の八百長問題について「今の措置は非常にまずい。本当に調査すると長期化し、大相撲がつぶれてしまう」と、徹底調査に疑問を呈した。
竹本議員は八百長問題の調査について「(昨年の)尖閣諸島と同じで、先を見通した対応ができていない。自民政権の時は中国船を追い返すだけだったが、逮捕したために中国のメンツが立たなくなってしまった。八百長も『過去を問わない』としてやらないと、始末がつかない」との持論を展開した。さらに「大相撲の世界は裁判所や学校の職員と違うのだから無色透明を求めても仕方ない。『明日以降、八百長をしたら厳格な処分を求める』などとしないと、大相撲が危機にひんしてしまう」と述べた。
竹本議員は大阪府出身で、自民のシャドウ・キャビネット(影の内閣)で国家公安委員長などを務める。調査会で、スポーツ基本法案の流れや来年度のスポーツ予算の説明を受けた後に、挙手して意見を述べた。【百留康隆】