日銀:景気認識を9カ月ぶりに上方修正 金融政策決定会合

2011年2月15日 12時55分 更新:2月15日 13時3分

金融政策決定会合のため、日銀本店に入る白川方明日銀総裁=東京都中央区で2011年2月15日午前8時15分、佐々木順一撮影
金融政策決定会合のため、日銀本店に入る白川方明日銀総裁=東京都中央区で2011年2月15日午前8時15分、佐々木順一撮影

 日銀は15日の金融政策決定会合で、足元の景気認識を「改善テンポの鈍化した状態から徐々に脱しつつある」とし、先月までの「緩やかに回復しつつあるものの、一服感がみられる」との判断から前進させた。上方修正は昨年5月以来、9カ月ぶり。生産や輸出の回復基調を受け、景気は踊り場を脱却しつつあるとの見通しを反映させた。

 金融政策は現状維持とし、政策金利(無担保コール翌日物)を現行の「年0~0.1%程度」に据え置いた。白川方明総裁が同日午後、記者会見して判断の理由などを説明する。

 景気の現状については、エコカー購入補助の打ち切りなどの影響で落ち込んでいた生産や輸出に、増加基調に戻る動きがみられるとし、総括判断についても表現を強めた。ただ、景気の回復力が緩やかなものにとどまるとの見方は変えず、金融緩和の継続も改めて表明した。【清水憲司】

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