2011年2月15日 10時51分 更新:2月15日 18時49分
4月10日投開票の東京都知事選に、居酒屋などの飲食店チェーンを手がけるワタミ会長の渡辺美樹氏(51)が無所属で立候補することを決めた。15日午後に記者会見して表明する。
渡辺氏はテレビ番組でコメンテーターを務めるなど、社会問題についての発言も多い。近く出版する著書を紹介した14日付のブログで「企業家としての私なりに、大きな政治・行政の転換点に首長選を迎える東京に対して提案をまとめた」などと知事選を意識した文章をつづっていた。
渡辺氏は横浜市出身。居酒屋「和民」の全国展開など外食産業のほか介護サービス事業や農業にも参入。学校法人理事長も務めている。政府の教育再生会議委員や神奈川県教育委員も経験した。
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渡辺氏は15日、報道陣に「27年間経営してきた自分なりの力を都民のために使わせていただきたい。(出馬は昨年)12月に決意した。政党の支援は頼んでいない」と語った。
ワタミは15日、渡辺美樹会長が同日付で辞任し、非常勤取締役最高顧問になった、と発表した。渡辺氏から辞任の申し出があったとしている。
みんなの党の渡辺喜美代表は15日昼の党役員会で、渡辺美樹氏への推薦・支持について「記者会見をみて党の態度を判断したい」と述べた。