大雪:関東の交通機関混乱、転倒事故も相次ぐ

2011年2月15日 0時12分 更新:2月15日 2時23分

雪に覆われたサザンテラス=東京都渋谷区で2011年2月14日午後10時48分、須賀川理撮影
雪に覆われたサザンテラス=東京都渋谷区で2011年2月14日午後10時48分、須賀川理撮影

 関東地方など広い範囲で降った雪は、14日夕以降、交通機関などに影響を与えたほか、東京都内では同日午後10時までに転倒事故などで10人が病院に搬送された。

 JR東日本によると、東北新幹線は午後10時10分ごろ、小山-大宮駅間の栃木県野木町の上り線路に竹が倒れているのを、那須塩原発東京行き新幹線の運転士が発見。雪の影響とみられ、撤去作業のため、東京-福島間の上り線で一時運転を見合わせた。

 東海道・山陽新幹線は、豊橋(愛知県豊橋市)-広島駅間で、午後5時20分ごろから上下線で徐行運転した。JR東海によると、上下線138本が10分以上遅れ、10万人に影響が出た。ダイヤが大幅に乱れたため、JR東海は15日の始発まで東京駅で待機する乗客のために1編成(16両)を列車ホテルとして開放した。

 JR東京支社によると、中央線八王子駅で線路のポイントが切り替わらなくなったため、午後10時ごろから東京-高尾駅間で一時快速電車の運行を取りやめた。

 中日本高速道路八王子支社によると、14日午後10時現在、甲府市の中央道甲府昭和インターチェンジ(IC)付近で除雪車と車の接触事故が起きるなど雪の事故が多発。中央道甲府昭和IC-韮崎IC間上り▽諏訪IC-岡谷ジャンクション(JCT)間下り▽伊北IC-岡谷間上りなどで通行止めになった。

 東京外環道大泉JCT-三郷南IC間、圏央道青梅IC-桶川北本ICも午後11時から通行止めになった。

 また、日本道路交通情報センターなどによると、首都高速埼玉新都心線も午後9時過ぎに積雪のため通行止めになったほか、午後10時半過ぎから東北道でも川口JCT-佐野藤岡IC間で通行止めになった。

 東京消防庁によると、都内では14日午後10時までに、大雪の影響による転倒事故などで10人が救急搬送された。午後9時半ごろ、豊島区の路上で雪で滑った男性(39)が右足を骨折。午後9時40分ごろには板橋区の路上で転倒した男性(57)が左腕を骨折した。重傷者はいない模様という。

 雪で覆われたJR新橋駅前のSL広場では、飲食店から出てきたスーツ姿の会社員らが「結構降っているよ」と声を上げ、滑りやすい足元に気をつけながら、駅へ向かっていた。【曽田拓、森禎行、堀智行】

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