2011年2月14日 20時24分 更新:2月14日 20時32分
日銀は14日、2日間の日程で金融政策決定会合を始めた。輸出や生産に持ち直しの動きが確認されていることから、先月まで「改善の動きに一服感がみられる」としてきた足元の景気判断を前進させる方向で議論しているとみられる。金融政策は現状維持とし、政策金利(無担保コール翌日物)を現行の「年0~0.1%程度」に据え置く公算が大きい。
景気判断は、エコカー購入補助金の打ち切りなどの影響で減少していた生産や、新興国向けを中心とした輸出に回復の兆しがみられることを踏まえ、小幅に上方修正する方向。ただ、景気の回復力が緩やかなものにとどまっているとの見方は変えず、金融緩和の継続を表明する見通しだ。また、最近の資源・食糧価格の上昇傾向が、国内経済に与える影響も点検する。【清水憲司】