2011年2月13日 10時40分
【エルサレム支局、カイロ支局】イスラエルのネタニヤフ首相は12日、エジプトの軍最高評議会がイスラエルとの平和条約維持を表明したことを歓迎する声明を発表した。イスラエルでは、ムバラク政権崩壊後の新政権がイスラム主義化し、79年に締結された平和条約が破棄される可能性が懸念されていた。ロイター通信によると、声明は「イスラエルとエジプトの長年にわたる平和条約は、両国に大きく貢献しており、中東全体の平和と安定の礎石だ」と強調した。
一方、エジプトの国営テレビによると、同国の検察当局は12日、汚職などの捜査のため、ナジフ前首相やアドリ前内相ら3人の出国を禁止した。アドリ前内相には、本人と家族の資産凍結も命じた。ロイター通信が伝えた。