新燃岳:8日ぶり10回目の爆発 空振も3番目に強く

2011年2月11日 18時35分 更新:2月11日 18時48分

8日ぶり10回目となる爆発的噴火をした新燃岳から立ち上る噴煙=宮崎県高原町で2011年2月11日午前11時43分、小原擁撮影
8日ぶり10回目となる爆発的噴火をした新燃岳から立ち上る噴煙=宮崎県高原町で2011年2月11日午前11時43分、小原擁撮影

 宮崎、鹿児島県境の霧島山系・新燃岳(しんもえだけ)(1421メートル)で11日午前11時36分、爆発的噴火(爆発)があった。噴火活動が活発化した1月26日以降、10回目で、3日朝以来8日ぶり。

 鹿児島地方気象台によると、噴煙は火口上空約2500メートルまで上がり、宮崎県都城市など南東へ流れた。火口の南西3キロの鹿児島県霧島市湯之野で観測された空振は244.3パスカルで、10回のうち3番目に強かった。

 気象台は、爆発から約30分後、火口付近の南側斜面が長さ約300メートル、幅約50メートルにわたって白く変色しているのを遠望カメラで確認した。爆発前にはなく「火砕流か土石流などが起きた可能性が考えられる」という。12日にも国土交通省と気象庁の担当者がヘリで上空から詳細調査する。

 火口に近い宮崎県高原(たかはる)町や都城市、霧島市によると、爆発による被害の報告はないという。

 新燃岳では1月27日、上空から調査した井村隆介・鹿児島大准教授(火山地質学)が火口から北西以外のほぼ全方向へ約1.5キロにわたる火砕流の跡を確認している。【福岡静哉】

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