枝野氏、温室ガス削減の再検討も 原発事故受け記者会見する枝野官房長官=4日午前、首相官邸 枝野幸男官房長官は4日の記者会見で福島第1原発事故を受け、2020年までに温室効果ガスを25%削減する政府目標を見直す可能性について「地球温暖化対策にとどまらず、わが国が抱えるあらゆる課題について震災の影響を踏まえて検討しなくてはいけない」と述べ、再検討が不可欠との認識を示した。 原発推進が困難になるため、当面火力発電所など温室効果ガスを排出する化石燃料に頼らざるを得ない状況を踏まえたとみられる。ただ、松本龍環境相は温室効果ガス削減の数値目標見直しを明確に否定しており、政府内で議論を呼びそうだ。 枝野氏も「現時点で見直すと決められる状況ではない。復興の度合いを見ながら、初めて方向性が定められる」とも指摘した。 原発に関し、菅直人首相も30年までに原発を14基以上増設するエネルギー基本計画を白紙にして見直す方針を表明した。 【共同通信】
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