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被災ペット救済に奔走 仙台のサービス会社、避難所巡回

被災するなどした飼い主から預かっている犬たち=仙台市青葉区芋沢のドックウッド

 仙台市のペット関連サービス会社が、被災地のペット救援に奔走している。避難生活などで飼い主が面倒を見られなくなった犬や猫を一時的に預かったり、支援物資として餌やペットのトイレ用品などを被災地に届けたりしている。取り組みを知った全国のペット愛好家の間で支援の輪も広がり始めた。

 ペットの救援に当たっているのは青葉区芋沢の「ドックウッド」。代表の我妻敬司さん(40)らスタッフは「自分たちだからこそできる支援をしたい」と思い立った。現在、20人のスタッフとボランティアがフル稼働している。
 ペット連れで避難した住民が生活している宮城県内や相馬市周辺の避難所、被災後も自宅でペットと暮らす飼い主の元を巡回し、餌やトイレシート、暖を取るためのマットなどを配っている。
 物資は、同社のブログで活動を知った全国のペット愛好家らから続々と送られてきている。「感動した」「頑張ってください」などと記された激励の手紙やファクスも数多く寄せられている。
 さらに、プレハブ小屋4棟を設置して、避難生活の長期化などで、飼い主が飼い続けることが難しくなった犬と猫計約130匹を一時的に無償で預かっている。我妻さんは「避難所では飼えないため、倒壊の危険がある家で犬と生活している人もいた」と明かす。
 悩みの種は活動資金。被災地や避難所を巡回する車のガソリン代や体調を崩した犬や猫の医療費や薬剤費などは「持ち出し」の状態だ。
 我妻さんは「おかげさまで物資は足りており、今は寄付金の方がありがたい」と話している。振込先は七十七銀行宮城町支店(普)5477484、ドックウッドわんにゃん災害支援金。(若林雅人)


2011年04月04日月曜日


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