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【プロ野球】

斎藤が先発初勝利 初回3失点も味方が大逆転

2011年4月4日 紙面から

 日本ハムの斎藤佑樹投手(22)=早大=が3日、12球団慈善試合として行われた楽天戦(札幌ドーム)に登板し、先発としてプロ初勝利を挙げた。3度目の先発となったこの日は1回に3失点したものの、2回以降は無失点に抑え、結局5イニング8安打3失点。打線は2回に陽の二塁打などで追いつくと、4回には田中の中前打で勝ち越し。斎藤に勝ち星が転がり込んだ。

 松井稼に初球を中前に運ばれると、聖沢にも左中間を破る適時三塁打を打たれた。1点を失うまで、わずか4球。さらに鉄平の2球目には、スライダーがすっぽ抜けて暴投。あっという間の3失点。だが、持ってる男はここからが違った。

 2回から内角攻めを解禁。チェンジアップなど緩い変化球を増やして流れを変えた。「ずっといい当たりをされていたので、納得のいく投球ではなかった。でも、結果的に2回から点を取られなかったので立ち直れたかなと思う」。本調子には程遠い内容だったが、悪いなりにゲームメークできるのが斎藤の強みだ。

 味方打線もルーキーの粘りに応え、2回にすぐさま同点に追いついてくれたが、斎藤の真骨頂はここからだった。同点になった直後の3回。4点を勝ち越した後の5回。いずれも上位打線に回ったが、斎藤はどちらも3人で封じた。「そこはすごい大切に思っていて、そういう回はなるべくゼロに抑えようと思っている」。相手の反撃の芽を摘み、自軍に傾きかけた流れを渡さない。高校時代からエースとして勝ち続けてきた斎藤の投球術の神髄がそこにあった。

 3回には小谷野が山崎武の三遊間のゴロをダイビングキャッチして処理。ホフパワーはファウルフライを必死に追いかけ回した。「あきらめないという気持ちがすごく伝わってきて、より一生懸命投げようと思った」と斎藤。チームメートとの信頼関係もより深まってきた。次回は10日のイースタン・リーグのヤクルト戦(戸田)。2軍相手の調整登板を経て、17日のロッテ戦、本拠地・札幌ドームでの公式戦デビューに向かう。 (臼杵秀之)

 

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