新燃岳噴火:西岳地区などに一時、避難準備情報

2011年2月10日 21時33分 更新:2月11日 0時10分

都城市の「避難準備情報」を受け、避難所に到着した住民=宮崎県都城市山田町の市山田総合福祉センターで2011年2月10日午後8時37分、加古信志撮影
都城市の「避難準備情報」を受け、避難所に到着した住民=宮崎県都城市山田町の市山田総合福祉センターで2011年2月10日午後8時37分、加古信志撮影

 宮崎、鹿児島県境の霧島山系・新燃岳(しんもえだけ)の噴火による降灰で、土石流の発生を警戒する宮崎県都城市は10日午後7時、1時間に4ミリ以上の雨量が予想されるとして、火口から半径約18キロ内の西岳地区と山田町の一部に避難準備情報を発表した。対象地域の5カ所に避難所を開設し、65歳以上の1人暮らしのお年寄りなど561人の要援護者を対象に避難を呼びかけたが、11日午前0時に解除した。市は今後、4ミリ以上の雨が連続2時間継続すると予想される場合、避難勧告を発令。各自治会などを通じて全対象者に避難所などへの避難を呼び掛ける。

 避難勧告になった場合、対象は1649世帯3544人。市は9日、対象を2126世帯4604人と発表したが、その後、土石流発生の可能性がある地区を絞り込み、数字を修正した。

 市は10日午後7時、幹部職員約40人を集めて災害対策本部会議を開催。宮崎地方気象台の午後7時現在の発表で、同日夜から11日未明にかけて「1時間最大5ミリ、総雨量15ミリ」が予想されていることを説明し、避難準備情報の発表を決めた。

 長峯誠市長は会見で「避難対象地域の住民は、気象庁の情報を見ながら、冷静に速やかに行動してほしい」と呼び掛けた。【中尾祐児】

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