露大統領:北方領土は不可分 「日本に譲歩せず」鮮明に 

2011年2月9日 23時44分 更新:2月10日 0時42分

 【モスクワ大前仁】ロシアのメドベージェフ大統領は9日、最近北方領土を訪れた複数の閣僚と面会し、「クリル諸島(千島列島)は我が国の戦略的な地域であり、我々の存在感を高めるために必要な力を注いでいく」と発言した。大統領は「これらの島はロシアの不可分の領土であり、安全を保障するためには、兵器や装備は十分な量で、近代化しなければならない」と述べ、追加的な配備を実施する考えを示した。

 日露両国は11日にモスクワで外相会談を控えており、ロシア側は領土問題で譲歩しない姿勢を鮮明にした。また、菅直人首相が大統領の国後島訪問を「許せない暴挙」と発言したことに対抗する狙いもあるようだ。

 一方で対日関係について大統領は「近隣諸国とは(クリル)諸島における協力を含めて、友好関係を発展させたい」と言明。日本を含めた関係国が経済開発に参加するよう呼びかけた。

 この席で、今月4日に択捉島など北方領土の3島を訪問・視察したセルジュコフ国防相は、今月末までに同地域で軍装備や兵器の更新計画を始める方針を報告した。

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