中国:0.25%追加利上げ 昨年10月以降3度目

2011年2月8日 21時47分 更新:2月8日 23時32分

 【北京・浦松丈二】中国人民銀行(中央銀行)は8日、金融機関の貸し出しと預金の金利を1年物で0.25%引き上げると発表した。利上げは今年初めて。2年10カ月ぶりとなった昨年10月20日以降では3度目。インフレ抑制への強い姿勢を示した形だ。

 春節(旧正月)休暇(2~8日)明けで1週間ぶりに市場が開く9日から実施する。引き上げ後は1年物定期預金金利が3.00%、貸出金利が6.06%。1年物以外についても期間の長さなどに応じて金利を引き上げる。

 中国では昨年11月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比5.1%上昇し、庶民生活を圧迫した。翌12月の上昇率は4.6%に鈍化したが、中国北部では昨年後半から100日以上も降雨・降雪がなく、今後も干ばつ被害による農産物価格上昇が見込まれている。

 中国政府内では「一部先進国が量的金融緩和策を実施し、国際市場で商品価格の上昇を招いている。2011年の物価動向は油断できない」(馬建堂・国家統計局局長)などと物価上昇の原因や責任を外部に求める意見も広がっている。

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