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福島第1原発:がれき除去に戦車派遣 防衛省

福島第1原発に向けトレーラーで運ばれる自衛隊の74式戦車=東京都世田谷区で2011年3月20日午後8時53分、三浦博之撮影
福島第1原発に向けトレーラーで運ばれる自衛隊の74式戦車=東京都世田谷区で2011年3月20日午後8時53分、三浦博之撮影

 防衛省は20日、東日本大震災で被災した福島第1原発内の放射性物質で汚染されたがれきを除去し、放水作業を円滑に進めるため、陸上自衛隊の戦車2台を派遣した。陸自駒門駐屯地(静岡県御殿場市)所属の74式戦車(約38トン)で、21日早朝に前線基地の福島県楢葉町の運動施設に到着する予定。災害派遣での戦車出動は異例だ。

 防衛省によると、津波や爆発などに伴い原発敷地内には大きながれきが散乱しており、自衛隊などの放水や電源ケーブルの敷設作業の障害になっている。74式戦車は装甲が厚く、放射性物質の防護能力が高い。東電がブルドーザーを手配することも検討されているが、放射性物質の防護能力がないため、戦車の派遣が決まった。戦車の前面に土砂をすくう「排土板」を装着することで、ブルドーザーと同様にがれきの処理ができるようになる。戦車2台は20日夕に駒門駐屯地を自衛隊の輸送車両に積まれて出発。戦車回収車1台も派遣された。【犬飼直幸】

毎日新聞 2011年3月21日 0時45分(最終更新 3月21日 11時14分)

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