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長沼・藤沼湖決壊の不明者捜索打ち切り

2011年03月29日 11時50分配信

藤沼湖の決壊で6人がなくなり2人が行方不明となっている須賀川市長沼地区で継続されてきた行方不明者の捜索は27日、家族の了解を得て打ち切られた。

橋本克也市長が28日、明らかにした。

震災当日の11日から27日までの計17日間、自衛隊員1192人をはじめ消防団員、須賀川消防署員、須賀川署員など合わせて延べ計2162人が広域にわたり、捜索活動を続けた。

ヘリコプターや警察犬も投じられた。

橋本市長は「考えられるあらゆる方面を捜索していただいた。

懸命な活動に感謝したい」と話し被災した滝、北町地区の復旧に努める方針を示した。

行方不明になっているのは同地区の林萌子さん(14)と添田蒼空(そら)ちゃん(1つ)。

このうち蒼空ちゃんのへその緒と髪の毛が入ったきり箱が27日、長沼字寺西の自宅から約300メートル離れた場所で発見されたことも明らかにした。

箱の裏には名前が記され、写真数枚も見つかっている。

「せめてもの慰めになることを願うばかりです」と家族を深く思いやった。

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