This program has been brought to you by....なんとか!
というのがありますよね。これは、受動態です。
まさか、
(Sony例えば)has brought this program to you!
というのは聞いたことない。
でも要するに同じ現象です。で、この同じことを言うのに、他動詞を使う以上、能動態と受動態ができてしまうから、これを選択する基準は何なのか、がひとつの問題になります・・・というか、なって欲しいな、と。
能動態とは、SVOでしたね?あれ?
そのSとOを逆にすると、
O is Ved by S となって、これが受動態ですよね。
ですから、能動態と受動態との決定的な(素人でもわかる)差というのは、「語順」なわけです。
で、この語順を変えるとは?以前も場所を表すときの倒置とか、書きましたが、記憶にありますか。
On the table are two apples.
のようなヤツです。
この
★場所を表す倒置、と、
★受動態
を並列に理解しておくのは、ひとつのよい理解の仕方だと思います。
上の2つに共通しているのは、英語の語順は、
ABC...DEF.と単語が並んでいるとき、「新情報」(ということは、一番大切なことが多い)がくる、最も自然な位置は、Fなんです。
My name is "Shinobu."
Have you been to "Finland?"
など、どう考えても、最後に大事な単語がきますね。そこ、日本語と大きく異なります。
「えー、本日はー、お足元の悪いなか、お越しいただきー、まーこーとーにぃー、■△★※$・・・。」となりますね。最後はムニャムニャです。
さて、では受動態にする場合は、どんな場合かというと、
Millions of people, including those living in African nations, have read this book.
というのは、英語として、すこししっくりこないかもしれません。理由は、いいですか?
そうです。
一番大切な語がくるところなのに、this bookがあります。thisって言ってるということは、すでに述べられている「旧情報」だから、「この」本、なんて言えるのに。
上の例では、
This book has been read by millions of people , including those living in African nations.
とすべきでしょう。
すると、一番大切なのが、どうやら「アフリカ諸国」になります。そしたら、次に来るセンテンスのトピックは、「アフリカ諸国」になるかも、ですよね。
そんなふうに、つながっていくわけです。
場所を表す倒置も同様です。
On the table are....(テーブルの上にあるのが・・・)
two apples(2つのリンゴです!)
とリンゴが初登場するんですね。
ライティングのとき、他動詞(ほとんどの動詞は他動詞も自動詞もありますね)を使ったときに、能動態で表すのか、受動態で表すのか、「迷ったときは」この「語順の原則」で解決するとよいと思います。
最初のSonyのアナウンス、もう違いは理解できましたね。
※「迷ったとき」の話ですヨ。スラスラ書けているのに、ストップする必要はありません。
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