リビア NATO攻撃で誤爆か
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リビア NATO攻撃で誤爆か

4月3日 4時26分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

カダフィ政権と反政府勢力との戦闘が続くリビアで、反政府勢力側が停戦の条件として「政権側の都市部からの撤退」を提示したのに対し、カダフィ政権の報道官はこれを拒否する姿勢を示しており、停戦のめどは立っていません。一方、1日には、NATO=北大西洋条約機構の軍用機によるとみられる攻撃で、反政府勢力側の車両が破壊され、少なくとも10人が死亡しました。NATOは、誤爆があったかどうか、事実関係の調査を進めています。

リビアでは、2日も、政権側と反政府勢力側が東部のブレガや西部のミスラータなどで激しい戦闘を続けていて、市民にも死傷者が出ています。こうした状況のなか、反政府勢力の代表で作る「国民評議会」を率いるアブドルジャリル氏は、1日、「停戦をするならば、政権側が都市部での攻撃をやめ、部隊を撤退することが条件だ」と述べました。これに対し、カダフィ政権のイブラヒム報道官は、「なぜ、われわれが自分の国の都市から撤退しなければならないのだ。全くばかげている」と述べ、強く拒否する姿勢を示し、反政府勢力に対して武力で対抗する構えを崩しておらず、リビアでの停戦のめどは立っていません。一方、1日の深夜には、ブレガ近郊で、リビア上空の飛行禁止空域の監視などを指揮する、NATO=北大西洋条約機構の軍用機によるとみられる攻撃で、反政府勢力側の車両が破壊され、少なくとも10人が死亡しました。カダフィ政権側の部隊は、このところ、空からの攻撃の標的になっている戦車の使用をやめて小型トラックなどに乗り換えていて、反政府勢力との見分けがつきにくくなっているということで、NATOは、誤爆があったかどうか、事実関係の調査を進めています。