事件【放射能漏れ】福島知事、保安院担当者に「検査遅い」と激怒 農産物測定で2011.4.3 12:30

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【放射能漏れ】
福島知事、保安院担当者に「検査遅い」と激怒 農産物測定で

2011.4.3 12:30
東京電力福島第1原子力発電所2号機の取水口付近にあるピットを指さす作業員。奥にある亀裂から汚染水が漏れていることが確認された(東京電力提供)

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東京電力福島第1原子力発電所2号機の取水口付近にあるピットを指さす作業員。奥にある亀裂から汚染水が漏れていることが確認された(東京電力提供)

 福島県の佐藤雄平知事は3日の県災害対策本部の会議で、経済産業省原子力安全・保安院の担当者に対し、県産農作物の放射性物質測定の結果が出るのが遅いとして「検査人員を増やせないのか。農家の人は生活がかかっている。明日生きられるかどうかの話だ。しっかりやってほしい」と怒りをぶつけた。

 知事は「検査結果に2、3日かかっている。1日ぐらいで出ないのか。規制はするが、解除は遅い」と批判。「緊迫感が政府、霞が関に伝わっているのか疑問だ。歯がゆい」と語気を強めた。同席した保安院の担当者は「分かりました」と答えるのがやっとだった。

 福島県の農作物は、政府が3月23日にホウレンソウやブロッコリーなど一部の出荷停止を指示。政府は現在、検査で3回連続で基準値を下回った場合に解除する方向で検討に入っている。保安院の担当者は会議後に「県内に検査機器が足りず、県外の3機関に分析を手伝ってもらっている」と話した。

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東京電力福島第1原子力発電所2号機の取水口付近にあるピットを指さす作業員。奥にある亀裂から汚染水が漏れていることが確認された(東京電力提供)
3月24日、小型の無人飛行機が撮影した福島第1原発の4号機。手前は、先端にカメラが取り付けられた生コン圧送機(エア・フォート・サービス提供)

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