福島出身・細野、連打連打でＶ２…日本フェザー級戦

第２ラウンド、細野（右）の右ストレートが安田にヒット

　◆報知新聞社後援　プロボクシング・ダイナミックグローブ　▽日本フェザー級タイトルマッチ１０回戦　○細野悟（３回１分２５秒　ＴＫＯ）安田和芳●（２日・後楽園ホール）　日本フェザー級タイトルマッチは、王者・細野悟（２７）＝大橋＝が同級９位の挑戦者・安田和芳（３０）＝ナックルスポーツ＝を３回１分２５秒ＴＫＯで下し、２度目の防衛に成功した。日本ミニマム級タイトルマッチではチャンピオンの八重樫東（２８）＝大橋＝が、ＷＢＣ同級１１位の挑戦者・田中教仁（２６）＝ドリーム＝を判定で下し３度目の防衛を果たした。戦績は細野が２０勝（１４ＫＯ）１敗、安田は８勝（１ＫＯ）８敗。八重樫は１４勝（７ＫＯ）２敗、田中は１３勝（７ＫＯ）４敗。

　細野は３回、連打から右フックをヒット。レフェリーが試合を止め、Ｖ２に成功した。「被災者に活力をあげたかった」という王者は震災に遭った福島県いわき市出身。住まいがある横浜市に父・正吉さん（５９）が避難してきたが、現在は仕事のため実家に戻った。この日現地から約２０人の応援団と一緒に上京。「勝利の味は今までと違う。大きくて深い」と振り返った。