事件【東日本大震災】福島原発で不明の20代東電社員2人、遺体で発見2011.4.3 11:55

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【東日本大震災】
福島原発で不明の20代東電社員2人、遺体で発見

2011.4.3 11:55
3月24日、小型の無人飛行機が撮影した福島第1原発の4号機。手前は、先端にカメラが取り付けられた生コン圧送機(エア・フォート・サービス提供)

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3月24日、小型の無人飛行機が撮影した福島第1原発の4号機。手前は、先端にカメラが取り付けられた生コン圧送機(エア・フォート・サービス提供)

 東京電力は3日、福島第1原子力発電所4号機タービン建屋で行方不明になっていた同社社員2人が遺体で見つかったと発表した。

 東電によると、死亡が確認されたのは、福島第1原発第1運転管理部の小久保和彦さん(24)と寺島祥希さん(21)。

 2人は3月30日午後、4号機タービン建屋地下1階で発見された。現場は放射性物質で汚染された水がたまっており、1人は水面に浮いた状態で見つかった。翌31日に運び出して除染作業を行い、4月2日に死亡確認と家族との対面が行われたという。

 2人は震災当日の3月11日、4号機タービン建屋地下1階の調査に行ったまま行方不明になっていたという。死因は多発性外傷による出血性ショックで、死亡推定時刻は3月11日午後4時ごろ。津波に巻き込まれたとみられる。

 東電の勝俣恒久会長は「地震・津波に襲われながらも発電所の安全を守ろうとした若い社員を失い痛恨の極み。深くご冥福をお祈りする。二度と悲劇を繰り返さないことを誓い、福島第1原発の事故収束に向け全身全霊をかたむけていく」とコメントした。

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