夫のジャンパー着て、不明の夫捜し続ける妻
読売新聞 4月3日(日)2時27分配信
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夫のジャンパーを着て、夫を捜す三浦富士子さん(宮城県石巻市で)=大塚美智子撮影 |
羽織っているのは、津波から逃げる際に政行さんが手渡してくれた緑色のジャンパー。「夫が抱きしめてくれているみたいで温かい」――。今年7月には金婚式を迎える予定だった。
三浦さん夫婦は自宅で地震に遭った。政行さんは神棚を押さえ、富士子さんはストーブの火を消し、玄関のドアを開けた。「早く外に出ろ!(孫が通っている)小学校へ行け」。政行さんは富士子さんにこう叫び、着ていたジャンパーを脱ぎ、手渡した。「寒いからこれを。後で追いかけるから」。これが2人が交わした最後の言葉になった。後で近所の人に聞くと、政行さんは自宅で別れた後、近所の家を一軒一軒回って避難を呼びかけていた。
最終更新:4月3日(日)2時27分
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