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仙台―岩沼、再開見合わせ JR東北線 沿線ビルに危険箇所

JR東北線岩沼―仙台間の運転見合わせを受け、南仙台駅に向かう代替バスに列をつくる乗客=2日午前7時25分ごろ、岩沼市の岩沼駅

 JR東日本は2日、暫定ダイヤで運行再開を予定したJR東北線岩沼―仙台間の運転を始発から見合わせ、一部区間をバスの代替輸送に切り替えた。線路脇の建物に危険箇所が見つかったのが原因。JR東日本仙台支社は撤去工事を始めたが、3日も同区間の運転再開の見通しは立っていない。
 同区間は午前5時30分仙台発の始発列車から運行を再開する予定だった。名取市の館腰駅の南約200メートルの線路脇にあるビルの一部が、線路側に落ち掛かっているのを社員が発見。午前6時すぎに南仙台―仙台間の折り返し運転に切り替え、岩沼―南仙台間はバス輸送で代行した。午後には折り返し区間が名取―仙台になった。
 仙台支社は「1日の点検では安全と判断したが、崩落が進み、運転を取りやめた」としている。
 館腰駅から仙台市の勤務先に向かう途中だった名取市の派遣社員女性(52)は「3月はほとんど仕事に行けなかった。やっと職場に行けるようになると思ったのに」と語り、代替バスを待った。
 亘理町の避難所で暮らす両親に会うため、深夜バスで訪れた横浜市の細田明さん(49)は「仙台駅で電車に乗ったが、南仙台駅で降ろされ、タクシーで岩沼まで来た。こんなに混乱しているとは思わなかった」と話した。


2011年04月03日日曜日


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