透明なハートの歌声を
落合祐里香がかつて所属していたアスワン・エンタテインメントから発売されたCDは、今でも購入できます。「氷の花」「天使と妖精」「空っぽのヒカリ」「透明な桜」と、2009年だけ見てもアスワン・エンタテインメントからシングルを4枚も出しています。
アニメ、ゲームというバーチャルな舞台の上で活躍を続けてきたこともあってか、明るく若々しいと同時にどこかはかなさを感じさせる声が、聞こえてくる歌詞と相まって心をつかみます。歌手としてプロの技術を身につけているというよりは、発声をコントロールせずまっすぐ歌い上げる技法が、祐里香が出演している作品のムードそのままに受けるのでしょう。
この4枚のCDの中で「透明な桜」が最後の作品ですが、少しずつ進化を遂げる祐里香のシンガーとしてのハートの込め方が、まるで新しい卒業ソングを聴いているかのように、じーんと伝わってきます。現在も引き続き音楽作りに励んでいるとの情報もあります。いつかきっと、新しい曲を披露してもらえると楽しみにしています。