イチローは１１年連続２００安打へ出陣　プレーオフ進出で被災地に勇気を

　イチローが大震災の被災地への思いを胸に、開幕戦と１１年連続２００安打に挑む。

　「やらなきゃいけない、というのはいつも同じ。ただ、今年は別の思いが入ってくる年でもある」。別の思いとは？　「それは察していただかないと」と静かに答えた。これまで同様、東日本大震災に関して多くは語らなかったが、いち早く義援金１億円を送ったように、その思いは海の向こうにある。

　さらに日本を勇気付けるため、メジャー新人だった０１年以来遠ざかっているプレーオフ進出の意欲は強い。「誰でもプレーオフがモチベーションになる。僕は１球団で１０年間プレーしてきた。いろんな積み重ねがあるからこそ、このユニホームを着てプレーオフに出ることは、他のユニホームで出るのとは違う」。１０年前、入団が決まったマ軍のユニホームを自宅の鏡の前で着て、いつまでも子どものようにはしゃいだ。そして今や押しも押されもせぬシアトルの顔。１０年ぶりのプレーオフの舞台へ向け、イチローがまずはアスレチックスをたたいて好スタートを切る。　（ジョン・ヒッキー＝ＡＯＬファンハウス記者）