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【芸能・社会】

ジャニーズ募金イベントに10万人 代々木第一体育館で「マーチングJ」始まる

2011年4月2日 紙面から

 「明日に向かって前進しよう」を合言葉に、東日本大震災の復興支援に立ち上がったジャニーズ事務所のタレントによる募金プロジェクト「Marching J(マーチングJ)」が1日、東京都渋谷区の代々木第一体育館で始まった。3日間の開催を予定しており、初日は、延べ約10万1000人のファンが来場。予想を大きく上回る支援の輪に、近藤真彦(46)、嵐、KinKi Kidsら総勢55人のタレントが「ありがとうございます!」と感謝の言葉を繰り返した。募金イベントはきょう2日も午前10時から開かれる。

 会場になった代々木第一体育館周辺は人、人、人で埋め尽くされた。1日未明からファンが並びはじめ、午前4時半ごろには約3000人が集まった。

 募金イベントは、体育館玄関前の広場に特設ステージが設けられ、午前10時にスタート。TOKIO、嵐、KAT−TUNらがステージ上でプロジェクトのスタートを宣言した。

 後輩タレントたちを引っ張る“長男”としてプロジェクトの中心的な役割を担う近藤は「被災地のみなさんはいま本当に大変な思いをしています。一緒に時間を過ごしてきた子供たちが震災にあっています。復興には長い時間がかかると思いますが、今からがスタートです。このプロジェクトのもとみんなで一つになって頑張っていこう!」と力強く呼び掛けた。

 ステージ下に設置された募金箱の前には、約60人のジャニーズJr.のメンバーが立ち、義援金を入れるファン一人一人に頭を下げた。途切れることのない支援者の列。午前10時に1万人、同11時半には3万4000人に達した。

 ステージではタレントたちが交代で登壇し、3月11日の震災時を振り返ったり、被災地に向けてエールの言葉を発信した。嵐の櫻井翔(29)は「一人一人の力は小さいものですが、一つになれば大きな力になる。このプロジェクトを通じて、被災者の方に、みなさんの思いを届けることができれば」とあいさつ。また、KinKi Kidsの堂本光一(32)は「人ごとじゃない、日本の国民が一つにならないといけない。こういう活動で被災地に元気を届けられたらうれしい」と訴えた。歌やダンスは封印した。それぞれの思いを込めたトークで8時間のイベントをつないだ。

 ファンの列は約1キロ離れたNHKホールまで続いた。並び始めてから募金箱があるステージ前にたどり着くまで約4時間かかった。イベントは午後5時半まで行われたが、主催者側では安全面などを考慮して、募金の受け付けを午後0時半で打ち切った。

 2、3日のイベントにはSMAPらが登場する予定で、今回のプロジェクトには全タレント84人が参加する。全員参加のイベントは、ジャニーズ事務所が1962年に創立されて以来初めて。近藤は「後輩たちも支援に動き出したいという気持ちでいっぱいでした。ファンの皆さんも何か支援をしたいと思いながら、どうしていいのか分からない人も多かったと思うし、このイベントがいいきっかけになったはず。これをきっかけに、来年の3月まで毎月1回は何か支援のイベントを開いていきたい」と話していた。

◆2日前仙台から上京の女性も

 大学入学のため、2日前に仙台から上京した女性(18)は「参加できてよかった。知り合いの中には震災で家が壊れたり、大変な人もいたけど、これで被災地にも勇気と元気が届くんじゃないかと思う」。

 横浜市の女子高生2人(ともに17)は、Hey!Say!JUMPのファン。「5時間ぐらい並ぶかと思っていたら4時間並んだ。コンサートのときと違う真剣な表情がカッコ良かった。500円ずつ募金しました」と満足そうだった。

 

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