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【プロ野球】

センバツ4強、履正社から刺激 先輩T−岡田が4安打

2011年4月2日 紙面から

 大阪・履正社OBのT−岡田外野手(23)が、センバツ4強に進出した後輩に刺激を受けた。1回に、渡辺俊から左翼線タイムリー二塁打を放ってチーム初打点を挙げると、その後もヒットを重ねて4打数4安打と大暴れした。履正社は13安打10点で智弁和歌山を圧倒。「負けずに4安打、打ちました!」。試合前、後輩たちの戦いぶりをテレビで見て、思わず胸が熱くなった。「今日は練習を終えてから、ちょくちょく見てはいました」。5回の守備では、2死二塁から井口の左中間を破るかのような長打性の当たりを間一髪でグラブに収めて失点を防いだ。「浪速のゴジラ」と騒がれた高校時代に戻ったかのように白球に、がむしゃらに食らいついた。

 持ち味の豪快なスタンドインこそなかったが「ヒットの延長がホームランなので」と、高校野球のような素直な打撃で打った。岡田監督は「向こうも警戒する。ああいう感じで打っとけば、また(相手も)考えると思うしな」と評価した。「次(準決勝)は東海大相模ですね。ここまできたら優勝してほしい」とT−岡田。まるで自分が戦うような口ぶり。自分が出場できなかった甲子園で躍動する後輩からエネルギーをもらい、昨年のホームラン王の状態ががぜん上がってきた。 (中谷秀樹)

 

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