統一地方選2011
東京、神奈川の知事選など首都圏の統一地方選の話題や結果を掲載。
【社会】停電でヨーグルト品薄 電力使う「発酵」支障2011年4月3日 07時01分 首都圏のスーパーやコンビニの店頭からヨーグルトが消えている。製造に欠かせない電力を使った「発酵」が、東京電力の計画停電の影響をもろに受け、通常の生産ができなくなっているためだ。夏の大規模な節電が議論される中、メーカー各社は安定的な商品供給に頭を悩ませている。 「発酵、冷却の過程の途中で電気が止まったらお手上げ。機械の点検なども含めると実際に生産できるのは半日だけだ」。明治の担当者は、計画停電の影響の大きさを語る。 ヨーグルトは、殺菌した生乳と乳酸菌をパックに詰めた後、三〇〜四〇度に温度を保って発酵、その後、急速に冷却する。この工程に三〜四時間が必要なため、電力の供給が止まると約半日は製造できなくなるという。 明治は、ヨーグルトを製造する神奈川工場(神奈川県茅ケ崎市)と戸田工場(埼玉県戸田市)の二工場が計画停電の対象地域。東日本大震災後、同社の首都圏向けの供給量は三割落ち込んだ。 人員の配置、生乳の入手など生産には事前に計画を立てることが必要なため、「突然、計画停電はやりませんと言われても、生産ラインを動かせるわけではない」(明治)。震災以前の生産水準に回復する見通しは立っていないという。 雪印メグミルクも、関東と東北向けにヨーグルトを作る海老名工場(神奈川県海老名市)が計画停電の影響を受けている。主力の四百グラムパックは、首都圏向けにほとんど供給できていない状態だ。 ただ、同社は「計画停電の合間をぬって生産できるようシミュレーションしている」と説明。品薄解消に向け準備を進めている。 (東京新聞) PR情報
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