記事入力 : 2011/04/03 01:34:07
南北統一をめぐる10の誤解と真実(下)
第1回「統一フォーラム」
(7)太陽政策で徐々に統一?
金錫友・元次官は「北朝鮮の非核化と改革・開放は、むしろ(太陽政策に)逆行した。北朝鮮の変化を求めない対北支援が、金正日(キム・ジョンイル)政権を強化したという指摘がある」と語った。
(8)統一外交は存在したか
キム・ヨンホ仁荷大教授は「大統領は外遊の際、統一部長官を同行させたことはほとんどないのではないか。統一が周辺諸国にもたらす利益を積極的に訴える『統一外交』の姿勢が欠けていた」と語った。また、李東馥(イ・ドンボク)北朝鮮民主化フォーラム代表は「北朝鮮が崩壊した場合、中国に吸収される可能性が高いため、中国に対する統一外交が最も重要」と語った。
(9)周辺4大国が統一を妨害する?
チョ・ヨンギ教授は「統一は、基本的には当事者同士が解決すべき問題なので、周辺諸国の介入はあまり適切ではない」と語った。韓国の国力も、周辺国が無視できるほどではない。キム・ヨンホ教授は「4大国(米国・ロシア・中国・日本)が韓国の統一で得られる利益が何なのかを具体的に整理し、4大国を説得する必要がある」と語った。
(10)統一は単純な統合なのか
洪晟弼(ホン・ソンピル)延世大教授は「統一は、南北が分断以前の状態に戻るのではなく、新たな国家を創造すること」と語った。北朝鮮の民主化・産業化と韓国の先進化を同時に進めるというわけだ。
また、統一により新たな韓国が生まれれば、過去2000年間にわたり中華圏を中心として成り立っていた東アジアの垂直的秩序が、韓中日が横一線に並ぶ水平的秩序に変わり得ると指摘する声も上がった。
アン・ヨンヒョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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