関西テレビ放送株式会社

京都府木津川市の自宅で、抗うつ剤などを混ぜたシチューを自分の子ども２人に食べさせたとして、４７歳の母親が２日、逮捕されました。

傷害の疑いで逮捕されたのは、京都府木津川市に住む４７歳の母親です。
警察の調べによりますと、この母親は１日の午後、昼食のクリームシチューに抗うつ剤などを混ぜて、自宅で１２歳の長男と１５歳の次女に食べさせた疑いがもたれています。
病院で手当てを受けた長男は、ろれつが回らずふらついているほか、次女も眠気を訴えたりすぐに興奮したりする状態ですが、２人とも症状は軽く全治１週間だということです。
母親は精神科の病院に通院していたということで、警察の調べに対し「シチューに薬を入れたかどうか覚えていない」と話しています。

まもなく発生から６年を迎えるＪＲ福知山線の脱線事故の負傷者やその家族が、「事故を忘れない」という願いを込めたしおり作りに取り組んでいます。

しおり作りは、ＪＲ福知山線脱線事故の負傷者やその家族などが中心となって取り組み、今年で３年目となります。
２００５年４月に起きた事故では、１０７人が死亡・５６２人がケガをし、今月２５日で事故から丸６年を迎えます。
このしおりは事故の日の青空をイメージして「空色の栞」と名付けられ、事故のことを忘れず、二度と同じような過ちを繰り返さないという願いが込められています。
しおりの絵を書いた負傷者の福田裕子さんは「『前向きに歩いていっていただきたい』という気持ちがこもっていると思います」と話していました。
しおりは８０００枚作られ、福知山線の沿線の駅や関連する催しなどで配られるということです。

和歌山県那智勝浦町では高級食材の「フカヒレ」の天日干しが最盛期を迎えています。ヒレは、大きいもので５０センチ以上もあり暖かい日差しを受け鮮やかな銀色に輝いています。勝浦漁港は日本で有数のマグロ漁港ですが、ヨシキリザメやアオザメなども多く水揚げされています。天日干しされたヒレは加工された後、中華街のある神戸をはじめ京阪神などへ出荷されるということです。

桜の名所で知られる和歌山市の紀三井寺では、２日、宛先や差出人の分からない迷子郵便を供養する全国でも珍しい文供養が行われました。
文供養は全国で年間三百六十万通にものぼる迷子郵便を供養するもので、今年は東日本大震災で亡くなられた人たちの冥福を祈るとともに、被災した郵便物の供養も行われました。
法要では、迷子郵便となった約１０００通分の葉書や手紙の灰が文塚に納められた後、参列者が使命を果たせなかった郵便物の冥福を祈りました。また、境内にある桜はまだ五分咲きですが、暖かな風に揺れて春の訪れを告げています。

東日本大震災の被災地に向けて関西からエールを送ろうと宝塚歌劇団が大阪・梅田で募金活動をしました。
２日大阪の阪急梅田駅に出来た人だかり。彼女たちの視線の先には大空祐飛さんら宝塚歌劇団宙組のメンバーら１０人の姿がありました。今回は関西から被災地にエールを届けようと「上を向いて歩こう」など三曲を熱唱しました。大空さんたちが募金を呼び掛けると、ファンたちはそれぞれの思いを込めて協力していました。【阪神淡路大震災で家を失った女性】「絶対頑張れば立ち直れると信じてますのでその応援の為にと思いまして」４日は、１４時３０分から阪急宝塚駅の構内で宙組のメンバーらが義援金の呼びかけをするということです。

ことし２月、ニュージーランドの地震で犠牲となった和歌山県紀の川市の土橋あすかさんのお別れ会が開かれました。
土橋あすかさん（２８）のお別れ会は、葬儀に参列できなかった友人たちのために家族が開いたものです。土橋さんは看護師の国際免許の取得を目指して、ニュージーランドの語学学校に通い始めた翌日に被災しました。土橋さんの日記は地震の前日で途絶え、身元確認の手がかりとなった腕時計は今も時を刻んでいます。父・保文さんは「あすかのことを考えると、みんなで明るく送った方が喜ぶんじゃないか。（身元が）判定できない方もいらっしゃるし、まだ心が痛いですね」と話し、同僚だった女性は「ちゃきちゃき動く姿は同期の私にもすごく支えになった。まだ全然お別れという実感がない」と別れを惜しんでいました。集まった人は思い出を語り合いながら土橋さんの冥福を祈っていました。

和歌山県新宮市の熊野速玉大社では「お田植祭」が行われ、地元の中学生らが苗を植えました。
この祭りは自然の恵みに感謝して五穀豊穣を願うもので、地元の農家らが集まって、神事が行われました。
その後、早乙女姿の中学生らが伊勢神宮から取り寄せた「イセヒカリ」の苗を手に、田んぼに入りました。
初めての田植えに戸惑いながらも、農家の人らの指導を受け、ひとつひとつ苗を植えていきます。
参加した中学生は、「楽しいけど、ちょっと大変」と話していました。
秋には約５００キロの収穫が見込まれ、その一部は東日本大震災の被災地に送られます。

ＪＲ西日本は、東日本大震災の影響で車両の部品の在庫不足が予想されることから、２日から一部の在来線で本数を減らして運転しています。本数を減らしているのは、ＪＲ和歌山線や紀勢線、山陰線、舞鶴線の一部の区間です。朝と夕方のラッシュ時を除く昼の時間帯を中心に運転本数を３割から５割程度まで減らします。ＪＲ西日本によりますと、車両のモーターの部品を製造している福島県の工場が原発事故の避難区域内にあり、製造がストップしていることから通常の運行を続けると今月中にも部品が不足するということです。和歌山駅で影響を受けた客は「桃を見に来たのに困りましたね…」と話していました。ＪＲ西日本・和歌山支社、総務企画課・和中茂典課長代理は「ご迷惑をおかけするのは、承知しているが、今の状況を理解していただきたい」と話しました。今月１１日からは、大阪環状線や関西線など６路線でも本数を減らすということです。

２日午前和歌山県白浜町で６２歳の女性と孫２人が狩りのために放たれていた猟犬数匹にかまれ、重軽傷を負いました。
２日午前１０時ごろ白浜町椿で畑に向かっていた女性（62）が数匹の猟犬に襲われました。
通りかかったこの女性の夫が棒を振り回して追い払いましたが、女性は頭や顔などを咬まれ重傷、また、一緒にいた５歳と３歳の孫も軽いけがをしました。
猟犬は農作物を荒らすニホンジカを管理捕獲するために近くに住む男性（57）が放したもので、その後すべて捕まえられました。
近くに住む人は、「『助けて』って声がした。かなり血が飛び散ってました」「犬を放すなら、前もって連絡してくれないと困る」と話していました。
男性は管理捕獲の届けは出していたということですが、警察は過失傷害容疑などでの立件も視野に捜査しています。