東京電力は、福島第一原発の原子炉格納容器内に水素がたまって爆発を起こすことを防ぐため、窒素の注入を検討していることを明らかにしました。

 東京電力:「水素が格納容器の中に入っていることが想定されます。今すぐどうこうということではないんですけれども、(格納容器内の)圧力が下がってきているところがあり、そういった(窒素パージ)検討をやっている状況です」
 原子炉内で燃料を覆っている金属が溶けると水素が発生し、格納容器内にたまることで水素爆発につながります。東京電力では、格納容器に窒素を注入して水素を追い出す「窒素パージ」を行って爆発を未然に防ぐことを検討しているということです。
 一方、原子炉の冷却作業は、タービン建屋や外側の作業用トンネルの大量の「たまり水」が妨げとなり、足踏みが続いています。その水を移す先として、巨大な人工の浮島「メガフロート」を活用する案が浮上しました。メガフロートにはたまり水1万トン、25メートルプールにして約30杯分程度を移すことができると期待されています。

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