エンタメ【東日本大震災】テープがない! テレビ業界悲鳴「シェア7割」のソニー工場被災+(1/2ページ)(2011.4.2 01:18

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【東日本大震災】
テープがない! テレビ業界悲鳴「シェア7割」のソニー工場被災

2011.4.2 01:18 (1/2ページ)

 テープがない-。東日本大震災で、テレビ業界で圧倒的シェアを持つソニーのデジタルテープ工場が被災し、撮影などに必要なテープ不足に業界が悲鳴を上げている。他社製品に注文が殺到しているものの、安定供給は当面難く、危機感が高まっている。

 被災したのは、ソニーケミカル&インフォメーションデバイスの多賀城事業所(宮城県多賀城市)。テレビ番組の撮影・編集などに使用される「HDCAM」規格のデジタルテープの生産拠点で、「業界でソニー製以外を見るのはまれで、シェアは7割」(関係者)とも言われる。しかし、津波で1階が浸水して操業が停止。同社によると、復旧のめどはたっていない。

 テレビ朝日広報部は「節約や可能な範囲での再使用、他のメーカーとの相談などで放送に支障が出ないよう努める」、NHK経営広報部は「すでに他メーカーに切り替えて対応している」とコメント。だが、テレビ局より深刻なのは、番組を制作し、テレビ局に納入している映像プロダクションなどだ。

 春の新番組を控えてテープ需要が高かった上、期末で業者が在庫整理をしていたこともあり、映像プロでは「現在、ソニー製のHDCAMがまったく手に入らない」と声をそろえる。

 ある大手映像製作会社の社員は「特に連休明けの3月22日ごろはテープが枯渇状態。海外取材にいくチームに持たせるテープが見つからず、ようやく調達して送り出したときは心底ほっとした」という。

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