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[政治]ニュース トピック:菅首相
【東日本大震災】首相視察 現場主義優先で「夢」語れず 悪化の第1原発に乗り込まず隊員ら激励
2011.4.2 20:44
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菅直人首相は2日午前、東日本大震災で壊滅的な打撃を受けた岩手県陸前高田市を訪問し、被災者らと初めて意見交換した。1日の記者会見で「復興プラン」を打ち出したものの、避難所暮らしを続ける被災者らを前に「夢」を語る余裕はなかった。視察も短時間で「現場主義」の思いだけが上滑りした格好になった。
◆被災地
「国もしっかりと対応するので頑張ってください」
「精いっぱいやります」
首相は避難所となっている陸前高田市立米崎小学校で、両膝を床につけ被災者一人ひとりに話しかけた。
約20人の消防団員には「少し長い戦いになるが、政府も最後の最後まで一緒になって頑張るので、皆さんも頑張ってほしい」と鼓舞した。全壊状態の市庁舎前では、妻が行方不明の戸羽太市長らとともに犠牲者に黙祷をささげた。
首相の現地視察は、震災発生直後の3月12日に東京電力福島第1原発などを訪問して以来2回目。官邸内では被災地視察への慎重論が長く続いた。
「現地に負担をかける部分がある」(枝野幸男官房長官)だけでなく、初動の遅れが批判される中での視察は、集中砲火を浴びかねないとの懸念があった。
視察に先立って、首相は復興支援に本腰を入れる政府の姿勢を示そうと、1日の会見で、「山を削って高台に住居を置き、海岸沿いに漁港を造る。バイオマスによる地域暖房を完備したエコタウンにする。世界で一つのモデルになるような、新たな町作りを目指したい」と強調した。
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