東日本大震災による電車部品供給不足の影響でＪＲ西日本が福塩線や伯備線などの運行本数を減らした２日、両線と接続する第三セクター井原鉄道（井原市）井原線もダイヤを変更した。ＪＲの減便が解消するまで実施する。ＪＲ線との接続を最優先し通勤通学時間帯を避けた昼間の変更で、初日は土曜日だったことから大きな混乱はなかった。

　午前９時台〜午後４時台の上り７本、下り８本で運休や部分運休、時間変更などを実施。井原駅（同市七日市町）には、午後５時までに約30件の問い合わせがあり、電話や窓口で対応した。駅員は訪れた利用客に時刻表を示し、運休や次の便の説明などに追われた。

　部活動から帰宅途中の倉敷市神田、興譲館高１年浜田美希さん(15)は「仕方ない。代替の公共交通機関もなく待ちます」。同市真備町、主婦小野豊子さん(63)は「被災地から遠いのに影響が出て驚いた。協力できることはしたい」と話した。

【写真説明】駅員（左）からダイヤ変更の説明を受ける利用客（午後０時35分、井原駅）