漂流犬、愛護センターが保護 3週間飲まず食わず?3週間ぶり救助の犬が到着。津波の後、漂流してい るところを海上保安庁に3週間ぶりに救助され、港に到着したメス犬=2日午後、宮城・塩釜港 宮城県気仙沼市沖で1日午後、漂流していたがれきの上から救出された犬が2日、第2管区海上保安本部(塩釜)の巡視艇に乗って、同県塩釜市の塩釜港に到着。元気な様子で、県動物愛護センターの職員に保護された。 毛布にくるまれ、海上保安官に抱きかかえられた犬は、集まった大勢の報道陣に驚いたのか、周囲をキョロキョロ。船から下りると、安心したのかおしっこをした。 愛護センター職員によると、中型の雑種で雌とみられ、茶色の首輪をつけていた。東日本大震災が起こった3月11日からずっと漂流していたのかは不明だが、犬は3週間程度なら飲まず食わずでも耐えられるという。 職員は「心配したが、痩せてはいないし元気。よく助かったと思う。飼い主の元に帰るのが幸せだと思うので、できるだけ帰してあげたい」と話した。 今後、大震災で保護された他の犬約20匹とともに、愛護センターで飼い主の迎えを待つ。長期間飼い主が現れない場合は譲渡対象となる。 【共同通信】
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