文部科学省は2日、福島第1原発から北西約30キロの福島県浪江町国道399号沿いの累積放射線量が、8.985ミリシーベルトに達したと発表した。3月23日以降214時間の累積で、浪江町内の他3地点▽4.078ミリシーベルト▽4.127ミリシーベルト▽1.807ミリシーベルト、北西約32キロの飯舘村の5.339ミリシーベルトが、人工被ばく年間限度(1ミリシーベルト)を超えている。
都道府県に設置するモニタリングポスト(自動観測局、MP)は、2日午前9時時点で宮城、茨城、栃木など7都県で1時間当たりの大気中放射線量が通常値を超えた。いずれも通常値に近付いている。
1日に採取した水道水1キロでは11都県で放射性ヨウ素0.11~9.8ベクレル、5都県で放射性セシウム0.41~4.3ベクレルを検出した。ヨウ素とセシウムがともに検出されたのは栃木、群馬、埼玉、千葉、東京の5都県。
原発から20~60キロ離れた福島県内の30カ所の屋外で行った2日午前6時~午後1時59分のモニタリングカー調査は、1時間当たりの大気中放射線量が0.5~62マイクロシーベルトだった。【篠原成行】
毎日新聞 2011年4月2日 19時50分(最終更新 4月2日 20時14分)