政治【東日本大震災】「来るのが遅い」 首相の被災地視察に冷めた目2011.4.2 11:21

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【東日本大震災】
「来るのが遅い」 首相の被災地視察に冷めた目

2011.4.2 11:21
多くの住民が避難している米崎小学校で、被災した女性と話す菅首相=2日午前、岩手県陸前高田市(竹川禎一郎撮影)

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多くの住民が避難している米崎小学校で、被災した女性と話す菅首相=2日午前、岩手県陸前高田市(竹川禎一郎撮影)

 「来るのが遅い」。菅直人首相は2日午前、岩手県陸前高田市の避難所のひとつ、米崎小学校体育館を訪問した。固い床にマットを敷かれただけのブースに、滞在時間はわずか20分。早急な対策を望む声があがる一方、後手後手の対応に「何をしに来たの?」という冷めた視線もあった。

 自宅が津波に飲み込まれた無職、大坪涼子さん(60)は「首相は少し来るのが遅いような気はする。もっと時間をかけて多くの被災地をめぐり、被災者の声を聞いてもらえるといい」と複雑な表情を浮かべた。心臓に持病を抱える藤丸孝義さん(64)は「いつまでも共同生活をしているのでは、精神的にも体力的にもつらい。仮設住宅も一向に進んでいる気配はない」と話した。

 菅首相は青い作業着姿で、体育館にいた約60人が疲労の表情で出迎えた。

 「どれくらい被災者の状況を見てもらえたのか」。両親と3人で避難する漁師佐藤一男さん(45)の表情は厳しい。「まだ電気や水が通っていない避難所もある。遺体の捜索すら手を出せない人もいる。そっちに気を向けて」と話した。

 住民の要望を聞きながら避難所を回った菅首相に、グローブを持った子供と母親は「野球をするはずだった高田松原球場がなくなってしまった」と涙ながらに訴えた。

 仮設住宅の早期の建設を住民に約束した菅首相だったが、具体策も明言できないまま、「これからも精いっぱい、最後まで国の方も対応したい。元気を出して頑張って」「長丁場だから元気を出して」と言葉をかけるのがやっとだった。

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多くの住民が避難している米崎小学校で、被災した女性と話す菅首相=2日午前、岩手県陸前高田市(竹川禎一郎撮影)
 多くの住民が避難している米崎小学校で、被災した女性と話す菅首相=2日午前、岩手県陸前高田市
岩手県陸前高田市の被災地を視察する菅首相=2日午前
岩手県陸前高田市の被災地を視察する菅首相=2日午前(門井聡撮影)
岩手県陸前高田市の被災地を視察する菅首相=2日午前(竹川禎一郎撮影)

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