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「復興へ努力」 菅首相、陸前高田入り

陸前高田市の被災地を視察する菅首相(右から3人目)=2日午前9時40分ごろ

 菅直人首相は2日午前、東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市を視察のため訪問した。避難所の米崎小では被災者を見舞い、「国もしっかり対応するので頑張ってほしい。仮設住宅の設置に向け、できるだけ努力する」などと語った。
 首相は午前8時15分ごろ、自衛隊のヘリコプターで陸前高田市の滝の里工業団地に到着。近くの学校給食センター内に設けた市役所仮庁舎で、達増拓也岩手県知事、戸羽太市長の説明を受けた。
 約250人が避難する米崎小の体育館を訪問。世帯ごとに仕切られたブースを回り、膝をついて「物資は届いてますか」「困ったことはないですか」などと声を掛けた。
 首相と直接話した陸前高田市米崎町の漁業佐藤一男さん(45)は「声を掛けてもらってうれしかったが、リーダーシップが感じられる言葉を聞けず残念だった。正直、何をしに来たか分からない」と語った。
 首相は、津波で数万本の松がほぼ全てなぎ倒された国の名勝「高田松原」を望める松原大橋などを視察した。
 午後は東京電力福島第1原発事故の対応拠点となっている福島県楢葉町、広野町にまたがるサッカーのトレーニングセンター「Jヴィレッジ」に移動し、作業に従事する自衛隊、消防隊員らを激励した。


2011年04月02日土曜日


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